*電子うさぎの記憶* v.2.0

*電子うさぎの記憶* ヴァージョン2です。 C-PTSDと共に生きています。

本 「グスコーブドリの伝記」宮沢賢治/1932

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2019年06月06日の空です。

あまりにも沢山の飛行機雲が有ったので、ちょっと撮ってみました。
(画像が大きいので切り取りました。実際は、もっと沢山の飛行機雲がありましたよ)


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2019年06月の気象庁の「過去のお天気データ/気象データの図」です。
(クリックで拡大します。/別窓)

この地域の天気を見てみたら、次の日 2019年 06月 07日~ 暫くの間、降雨が観測されています。

6月後半からは、気温も上がり降雨量はほとんど観測されていません。

田んぼから水を抜く時期はちょうど降っておりません。



なぜ、わざわざこのデータを見たくなったかと言いますと・・・


宮沢賢治の「グスコーブドリの伝記」の 7章に「雲の海」というところがあります。

その中でにこうあります。


引用ココから--

「窒素肥料を降らせます。
今年の夏、雨と一緒に硝酸アンモニウムをみなさんの沼ばたけや蔬菜ばたけに降らせますから、肥料を使う方は、その分を入れて計算して下さい。分量は百メートル四方につき百二十キログラムです。
雨も少し降らせます。
間伐の際には、とにかく作物の枯れないぐらいの雨はふらせることが出来ますから、いままで水が来なくなって作付けしなかった沼畑も、今年は心配せずに植え付けて下さい」

-略-

その雲の上を一隻の飛行船が、船尾から真っ白な煙を吹いて一つの峰から一つの峰へちょうど橋をかけるように飛び回っていました。
そのけむりは、時間が立つほどだんだん太くはっきりなってしずかに下の雲の海に落ちかぶさり、まもなく、いちめんの雲の海にはうす白く光る大きな網が山から山へ張り亘されました。

-略-

「船は今帰ってきた。下の方の支度はすっかりいい。雨はざあざあ降っている。もうよかろうと思う。始めてくれ給え。」

ブドリはボタンを押しました。
見る見るさっきの煙の網は、美しい桃色や青や紫にパッパと目も覚めるように輝きながら、点いたり消えたりしました。

引用ココまで--


この後、肥料と雨が同時に降るのです。

私は、グスコーブドリの伝記を読んだ時に「SF?降雨装置の発明?」と思いながら読みました。

このお話は、宮沢賢治が36才の時(昭和7年/1932年)のはじめに発表されました。


私は、このお話を読んでいたので、↑の写真を、ついつい撮ってしまいました。

そしたら、次の日に雨でした。(図表の「7日」の所に降水量が書いてあります。)


図表を見ると6月のはじめの頃、降雨がありませんでした。

グスコーブドリの伝記の通りなら、「降雨装置」により稲作に必要な雨を降らせたのかも知れません。


宮沢賢治が夢にまで見たシステムです。

雨の中に硝酸アンモニウムが含まれていると、窒素肥料になるのではないでしょうか?

化学反応によって、「窒素肥料を、雨(水)と一緒に降らせる」という事になるのでしょう。

そうすると、飛行船の煙は「硝酸アンモニウムの雲」という事になります。


農耕に関して、常に頭を悩ませていた宮沢賢治が農業の相談に乗っているという年譜を見た時に、彼の頭には「雨や気温、肥料を自由にコントロール出来たら、もう干ばつや肥料不足や、虫食いや、冷夏による不作が無くなるのになあ」と思いながら、このお話を書いたのかも知れないと思っていました。


今、2021年ですが、↑の画像は2019年6月ですから、この童話を書いてから87年後、「降雨+何らかの化学反応により出来た物質が同時に降った」のではないかと思いますよ。


雨だけなら良いのですが・・・。

窒素肥料も 2019年6月7日に降ったのだとしたら、うちのミニ庭は肥料いらずだなあ・・・なんて、ぼんやり考えました。

お話のとおりなら、降ってくるのは雨だけでは無さそうなので、あまり雨に濡れたくないなと思いました。


もし、本当に雨と同時に肥料を降らせたら、ここ一帯は「干ばつ知らず」だし、「二酸化炭素も発生させて冷夏による不作を防ぐ」ができているのかも知れません。

この辺りには田んぼが有るのですが、ここ10年ほど稲の不作の話を聞いたことがありません。


必要であると、発明というか発想が豊かになって、本当に実現したのではないか?と、雲を見ながら物語を思い出していました。


時々こういう飛行機雲が沢山のときがありますので、その後の天気の記録をつけてみようかなと思います。




風の又三郎

新潮文庫
新編
風の又三郎
/宮沢賢治


宮沢賢治恐るべし。彼は科学+化学に精通していたのかも。

鉱物・植物・天体に関しても驚くほど正確な記述が見られるので、博学だったのでしょうか・・・。

宮沢賢治の物語は、彼が生きている間は一篇売れたかな?という感じでしたが、今読むと驚きます。



「青空文庫・グスコーブドリの伝記/宮沢賢治」/別窓



本日は洗車以外、何もやってません。




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